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2012年11月23日

今年の雪囲い

アルプス平ゲレンデは雪が降ってスタートしましたが、実は肝腎の、冬を迎えるための
”雪囲い”が出来ていません。

アッサムの周りも1度は雪に覆われ、畑の冬野菜も雪に隠れてしまいましたが、雪を
掘ってカブや小松菜、ハクサイを取り出している始末でした。

1週間ほどでアッサムの周りの雪はほぼなくなり、地面が出てきたので、雪囲いの作業を
始めました。

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ブルーベリーです。今年はかなり頑丈に作って、こんな感じになりました。


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(紅葉した時はこんな感じでした。)


雪が多い年は、ブルーベリーの西側の斜面を雪が滑ってきて、毎年囲いごと東側に傾いてしまいます。
簡単な囲いは縄でくくるだけか杭が1本、しっかり作って3本の杭がふつうですが、これは3本の杭を
東側で更に押さえています。

去年、一昨年と雪が多かったので、ブルーベリーがかなり傾いてしまいましたが、今年は
これで持ちこたえて欲しいですね。

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右と奥が今年植えたアジサイ、左はサンショウです。

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ラベンダーも今年はしっかり囲いました。

植木の雪囲いが延べ2日以上かかってほぼ終わり、ホッとしましたが、冬支度はまだ半ばです。
早く終わらないと、雪も里にしっかり降ってくれないでしょうか^^

2012年11月16日

深まる秋を佐佐木幸綱先生と共に。

@)

37年前、大学の時にお世話になった佐佐木幸綱先生が、塩尻短歌館の講座の後に
白馬まで足を伸ばしてくださり、アッサムにお泊りになりました。
 先生の豪快な笑顔とやさしい眼差しは今も昔とまったくかわらず、私と友人の森部ともども、
37年前にタイムスリップしたまま1泊2日のたゆたうような時間を過ごさせていただきました。

さて、若山牧水の酒の歌は367首あり、牧水の酒の歌を超えることを目標にしてきた酒豪の
佐佐木先生をお迎えするにあたって、胸を張れるような、個性的な銘酒を用意しなければいけません。
私と森部で協議を重ねた中で、今回は牧水ゆかりの信州佐久の地酒に絞ることになり、
「亀の海 純米吟醸」「茜さす 特別純米酒」「御園竹 濃醇旨口山廃原酒」「寒竹 特別純米酒 」
といった旨酒を揃え、もちろん先生の流儀で常温でご用意いたしました。

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上等の酒を常温で上品に飲めと言わしし言のよろしさ 

とは、昨年読売文学賞を受賞した先生の第15歌集『ムーンウォーク』に入っている歌です。

冷酒党の私でしたが、信州佐久の銘酒が味も香りも開いて、更にステージが上がった
楽しさを味わえることにビックリ。酒の余韻を楽しむには常温がイイですね^^

この晩は、明日の村内巡りの案内役をお願いした郷土史の第一人者、田中欣一先生にも
ご参加いただいて、家内と娘が作った和食風の手料理をつまみに、佐久の旨酒を飲み話を交わしました。


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会がお開きになっても雨がシトシト降っていて、天気の回復は望めないかと気にかかっていましたが、
夜中12時半過ぎには何と天は星空に。
東京に住みながら野鳥や星座にも詳しい森部が、オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、
こいぬ座のプロキオンの「冬の大三角」を私に解説をしてくれました。
明日はきっと青空が望めるだろうと、期待しながら・・・。


夜半はまた雨が降ったのか、雨が少し残っていた翌朝、窓から外を見ていた森部は
シマリスが遊びに来たのを発見。すぐ様、佐佐木先生と定綱さんに声をかけて、定綱さんは
リスとご対面することが出来たよう。


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朝食は、アッサムの手作りジャムを楽しんでいただきたいので洋風で。
しかしながら、昨晩2次会をもたずに解散となったので、しょうゆ豆、みょうがとシソの佃煮、
野沢菜漬けといった常備菜を肴に、”茜さす 特別純米酒”も召し上がっていただきました。
ジャムもおかげ様で好評でしたが、定綱さん、森部、佐佐木先生共に、シマリスの訪問を
余韻に白馬の朝のほろ酔いを楽しまれているようでした。
(私はこれから運転があるのでご相伴はできませんでしたが。)

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(アッサムを発つ前に、娘も一緒に撮らせていただきました)


A)

アルプスはまだ雲に覆われていましたが、予定通り村内見学ツアーへ出発。
コースは、樹齢500年の老杉群がある飯森の長谷(ちょうこく)寺(本堂の天井裏見学)、
国の重要伝統的建造物群に指定されている青鬼集落、187体の石仏が四角い広場を
取り囲むように並んでいる観音原の石仏群です。

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(田中先生の庭の、鮮やかなモミジの紅葉をバックに撮らせていただきました)

長谷寺の本堂は江戸時代の前期、330年ほど前に建てられたもの。
(下2枚は長谷寺本堂の屋根裏の写真です)

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屋根裏に使われている構造材は釘1本使われてなく、2、30cmの太さの梁が縦横に使われて
いるのを見てビックリしました。筋交いがなくても、、梁の組み合わせによって耐震構造になって
いるのでしょう。
壁は萱が荒縄で結束されていて(何度か張り替えられているとのこと)、たくさんの職人の技術が
結集して300年以上も持ちこたえ、今の長谷寺があることをまざまざと見せつけられました。


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青鬼集落の棚田から見る五竜岳は圧巻ですが、残念ながら雲間に隠れたままでした。

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(皆さんにカメラを向けている私を佐佐木先生が撮ってくださって、破顔一笑です。)


青鬼の入り口に立ち、集落を見守るように鎮座している馬頭観音、庚申塔(享保10、
万延元、昭和55)、大日如来など27体が向麻(むこあそ)石仏群と呼ばれ、その中で
ひときわ目立つのがこの双体道祖神です。

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よく見ると、向かって右側の男性が盃を持ち、左の女性が酒袋を持っていて、互いの右手と左手が
寄り添って握っているのが分かります。
(白馬の双体神は安曇野より山里にあるものが多く、素朴で作りもののような感じがしないものが
多いように思いますが、いかがでしょうか。)

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(観音原の紅葉と右に写るのが西国三十三番、坂東三十三番、秩父三十四番等の石仏です。)

コースの最終で、白馬大橋から見た白馬三山の雄姿が望めることを期待しましたが、山頂に大きな
雲が居座っていて、心残りのまま新蕎麦を求めて蕎麦酒房 膳へ。

白馬産が売切れで、残念ながら信州大町産の蕎麦粉を使った天ざるなどを注文。
ほのかに甘い香りが残る膳の新蕎麦は、秋の白馬を巡る旅の終わりに相応しく、先生たちは
白馬錦を常温(あての蕎麦の実味噌が美味でした)で楽しまれていました。佐佐木先生が
あてを気に入られて、お土産用を店の方に聞いてみましたが、用意がなくて残念!
アッサムで今度チャレンジして見ましょう。


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佐佐木幸綱先生をお迎えした私と家内も、同行しながら深まっていく秋をしっかり体験できて、
白馬にいながら旅の楽しさをたっぷり味わえた村内旅行でした。
(家内と娘もステキな先生だと申しており、定綱さんとあまり話せなかったのを残念がっていました!)

佐佐木先生、田中先生、またお付き合いいただいた定綱さんも、2日間本当にありがとうございました。

2012年11月09日

善光寺の山門からの眺め

白馬から長野の善光寺まで車で約50分。
長野で用を済ませてから、善光寺にお参りしてきました。

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1750年に建て替えられた山門は、平成の大修理を終えた5年前から登楼出来るようになりました。

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これまで、下から見上げていた巨きな山門は、上に上がってみるとこんな感じに長野市や北信州の山々を一望できます。

門といっても入母屋造りの立派な建物で、四天王像や壁画、四国八十八ヶ所霊場の
分身仏などが安置されており、文殊菩薩像もすぐ近くで見れるので興味深いですね。


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後ろ(本堂側)からみても偉容がありますね。

今回の善光寺は、この山門に上がって参拝できただけでも、たいへん良かったと感じています。

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今日は平日のせいか参拝客もまばらですね。

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本堂横のモミジがきれいに紅葉していました。

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参道では姫リンゴの木が真っ赤なかわいい実をつけていました。



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